今年の夏は雨が多かった。
ここ数年続いた厳しい残暑と比べると、気温だけを見れば過ごしやすい方だったと思う。しかし雨ばかりで、気分まで晴れない。そんな今週もずっと雨予報になっている。
気圧の変化によって体調を崩す人もいるだろう。気圧が変わると頭が痛くなる、関節が痛くなる、というタイプだ。
かくいう私もその1人である。ただ、少し感じ方が変わっている。頭が痛くなるのは同じだが、気圧が下がるとこめかみが痛み、逆に上がると後頭部が痛くなる。上がっているのか下がっているのか、痛む場所でわかるのだ。
気圧の変化を感じるところは面白いことに「内耳(ないじ)」と呼ばれる耳にある平衡感覚を司っている器官だ。
その内耳のセンサーが過敏になり、脳の自律神経を乱すことで頭痛などが出るそうだ。
そんな気圧による影響は人それぞれで、まったく平気な人もいれば、症状の出方に差がある人もいる。音の捉え方にも同じように個人差があり、だからこそ最後には好みが分かれる。
しかし、オーディオ製品には「正解」となる音が存在する。その音楽を構成する楽器本来の音、それが答えだ。
低域が面白いように出るとか、高域がキラキラするなどの遊び心は、オーディオの評価そのものを歪めてしまう危険性がある。
音楽の喜びや楽しさを、そのまま素直に伝えることは本当に難しいのだ。改めてそう思う。
これまで数多くのオーディオ製品を聴いてきたが、どこにでもある素材を使いながら、長さと角度を徹底的に突き詰め、音楽を音楽のまま再現する。そんなことができるメーカーはローゼンクランツをおいて他にないのだ。

