現在、リファレンス機として精力的に運用している Xperia 1 VII は、試聴者の皆様からも一貫して高い評価をいただいている。日々の検証とマスタープランによる貼り付け作業を重ねる中で、私の技術水準が着実に向上していることを実感している。
その成果を確かめるべく、今回あえて自らのXperia 1 VIIを再貼り付けした。
外観上の変化こそ無いが、内部処理の整合性や音の立ち上がり・静動の精度は明らかに向上しており、マスタープランの有効性を再確認する結果となった。

最新の量子音響アプローチによって、現在、展開しているサウンドはこれまでの水準を明確に超えている。
その核心にあるのは、再生帯域の下から上まで、力感・エネルギー感・音の運動性が一貫して保たれ、ユニット固有の得手不得手といった“構造的な癖”すら実質的に消し去る高い同一性である。
これまで、貼り付けを行わせていただいたものをご試聴いただき、その同一性には確たるファクトがある。
本来、この種の完全性は、緻密なセッティングが可能なピュアオーディオにおいて、経験と技量を持つ者が時間をかけて追い込むことでしか到達し得ない領域である。
ポータブルオーディオのように、物理配置・振動管理・音場制御といった調整を封じられた環境(厳密には完全に封じられている訳ではない)では、理論的には不可能に近い課題とされてきた。
しかし現在は、どんな音源でも機器でも音の本質を捉える量子的処理を基盤にした自動制御理論、ならびに極めて微細な要素を積み重ねる頓知と技術的工夫により、従来の限界を突破している。
つくづく、Joe氏の理論、理念そして結果には驚かされてる。
大それた物理的セッティングが行えないにもかかわらず、ユニット間の時間軸・エネルギー軸の揃い方が飛躍的に向上し、ピュアオーディオで追い込んだ音に迫る、あるいは状況によってはそれを凌ぐ統一感と純度を実現している。
つまり、最新の量子音響アプローチは「本来不可能であったはずの整合」を成立させ、ポータブル環境においても音の本質的な均質性を獲得する段階に達したと言える。
いま体験できているサウンドは、その技術的到達点がもたらす“新しい基準”そのものである。
こうした成果を踏まえるならば、現行マスタープランは単なるオプションではなく、最新のサウンドを正しく体験するための必然的要件 と言って差し支えない。
その意味で、改めて本プランの導入を強く推奨したい。
新時代の夜明けぜよ!

