RK-Silver/KA/EX (Ver.UP)の驚くべきサウンド

イヤホン

■RK-Silver/KAよ、もう一度!

RK-Silver/KA(以下、KA)はシルバーイヤホンシリーズの「感動値No.1」のフラッグシップモデルとして2022年末に発表されたイヤホンだ。

発売までの7機種に渡るシルバーイヤホンシリーズの全てのサウンド要素を兼ね備え登場した時の衝撃は皆様もよく憶えていることだろう。

私も一人のオーナーとしてあの時のセンセーショナルなサウンドは、手にせざるを得ない、購入の意志を止められない、正に喉から手が出るとはこのことだとそのように記憶している。


このKAで培われた技術が、現行のMetal & Wood Earphoneシリーズ(以下、M&W)へ受け継がれている。

最新モデルであるRK-HM/C THCの感動値は当初のKAを超えてしまうという約二年という歳月が残酷にも新旧フラッグシップに差を作ってしまったように感じる。

KAが究極のフラッグシップモデルとして新たに輝くのが今なのである。
RK-Silver/KA/EX (Ver.UP)(以下、KA/EX)のアップグレードとして!

感動値は100から200へ!!

RK-Silver/KA/EX(手前)と使い込まれた酒井のRK-Silver/KA (奥)

■「Pentagon EX」はこの為に…

KAのフェイスプレートの裏に仕込まれるPentagon EXは、KA Ver.UPモデルの為に開発された量子ステッカーだ。両面ともエッチングが施され、非常に多面的で色々な要素が複雑に盛り込まれたステッカーである。

これまでに登場した量子ステッカーの様々な要素を含んでいる総括的な要素を持っている。それはデザインから見ても判るだろう。

両面に全く違う表情があるのだ。

開発者Joe氏によれば、このステッカーの真価が発揮されるのは、シルバーイヤホンの様な鋳造で造られたものらしいのだ。正にこのKA/EXの根幹を担う”脳”に該当するのだ。

Pentagon EX

■気になるKA/EXのサウンドは!

色々と試聴をして、多くの楽曲と併せてご紹介しようと考えていたがそれは後にして、これまでのKAとKA/EXの音質の変化が皆さん気になるところであろう。

率直な感想としてその進化を述べていきたいとそう思う。
最近は、現行のM&Wシリーズに重きを置いていたから、KAとはじっくりと腰を据えて相まみえるのは久しぶりだ。

いつ聴いても惚れ惚れするサウンドで何にも代えがたい至高の物がある。
イヤホンとして、オーディオとしての説得力のあるサウンドを最初に受けるが、徐々にその意識は音楽の方へ向けられていく。目の前に広がるのは音楽の世界なのだ。この没入感はオーディオ界No.1である。

しかし、少し音の重みがゆったりとした表現になっている様に感ずるところが出てきた。

これは何故か…
KAの製作では純銀を溶かし、型へ流して造る鋳造技法が用いられているが、設計上の数値としては完璧でも筐体の厚みにムラがでるそうだ。

このKAを基に現在販売をしているM&Wシリーズでは、真鍮の切削加工技術により製作される為、KA以上に狙った音が完璧に出るようになっているのだ。

これに付随し、シルバーイヤホンとは違ったストレート形状を採用し、それも相まって筐体振動の抜け方がよりスムーズになったことによる生音により近い速度感へ近づいているのだ。

今回のKA/EXではその点が特に顕著であった。
Pentagon EXの効果でその刹那的な間合い、タイミングがバッチリと合っている。

生音からオーディオを介して耳に届くまでの距離を逆算し、録音時の空気とその瞬間の時間をまるでタイムスリップしたように感じる表現が可能になっているのだ。

音のタイミングが完璧に合うと頭内のステレオ表現が見事に揃う。
各楽器の調和と分離が非常に自然で明瞭な音像が頭内で形成される。
倍音や残響までこれまで以上に丁寧に表現されるようになっている。

世界中の音楽を余すところなく鳴らすことの出来るフラッグシップイヤホンがまた輝いた瞬間だ。
これは感動値は見事に100点を飛び越え、200点に達していると断言できる完成度だ。

様々な楽曲に合わせたレビューも今後投稿していきたい。
12月にはお披露目会を開催予定。

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